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夏太郎が家にいる
40週と3日の胎児生活を終え、やっとシャバに出てきた夏太郎ですが、家族3人水入らずで一晩過ごした後、いきなりいなくなってしまいました。

出産日の翌日の朝の9時頃、助産師さんから「やっぱり病院へ連れて行こう」と言われました。理由は生まれた直後から呼吸の回数が多く、助産師さんは肺に羊水がたまっているのが原因かもしれないと言いましたが、朝までに5回ほど肺から羊水を吐き出したにもかかわらず、呼吸が落ち着かなかったので、他に原因があるかも知れないので用心のために病院で見てもらうと言うことでした。

飯田橋の助産院からオレと夏太郎と助産師さんの3人でタクシーに乗り、大久保の国立国際医療センターへ。

午前10時に夏太郎を医者に預け、約二時間後、診察の結果が出ました。ハッキリと原因はわからないが感染症の疑いがあると言うことで、入院することになってしまいました。
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待ちに待ってやっと生まれた夏太郎なのに、たった一晩3人で過ごしただけでフッといなくなっちゃいました。

いなくなったことも寂しかったし、感染症も心配だし、授乳のこととか色々…。

兎に角、RUO は助産院に入院、夏太郎は病院に入院、オレは裁判の準備。と、想像していたお産直後の大変さとは全然ジャンルの違う大変な生活。

まず、最初は RUO が助産院で搾乳します。母乳って初日は全然出ないんです。ぎゅうぎゅうオッパイを揉んで乳首の先に露のような母乳が出ます。これを注射器で吸うという搾乳方法です。助産師さんと RUO が一生懸命努力してやっと 10cc です。

これをオレと RUO がタクシーに乗って病院へ運びます。日曜から火曜の三日間は乳首からの直接の授乳が禁じられていたのでこの方法ででしか母乳をあげることが出来ませんでした。しかし、日曜日にはわすか 10cc だった母乳も日を追うごとに増え始めました。それこそ倍々どころか自乗の勢いです。母乳の量の問題は解決です。

母乳運びの間にオレは裁判関係も動いてました。月曜日は川越の弁護士事務所へ打ち合わせに行き、火曜日は霞ヶ関で一回目の公判、木曜は判決を聞くために再び霞ヶ関へ。オレは被告人なので裁判所への出入りはスーツです。別にTシャツにスニーカーでもいいらしいのですが思いっきり不利になるそうなので、連日30度を越す暑さの中、スーツでオフィス街を闊歩です。

水曜日からは面会時間の間だけですが乳首から直接の授乳が許可されました。看護婦さんが「どうぞ〜」って言ってくれて、やっと夏太郎に直接母乳があげられると喜んであげました。

乳首から直接授乳すると夏太郎がどれだけ飲んだのかわからないので看護婦さんが授乳の前後に夏太郎の体重を量ってくれます。体重が増えた分が母乳を飲んだ量というわけです。
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授乳が終わり、看護婦さんが夏太郎の体重を量って驚いてました。通常、一回の授乳で 40cc のミルクを与えていたらしいのですが、この時飲んだ母乳の量は 68cc 。しかも、母乳を飲む前に既に 20cc のミルクを飲んでいたらしいのです。つまり、通常、40cc 飲めばいいところを倍以上の 88cc を飲んでしまったのです。

看護婦さんはビックリして「凄いですね〜」って言っていました。

言っていましたが、夏太郎はさらに驚かせてくれました。面会時間は1時間30分くらいあるのですが、授乳なんてそんなにかかりません。夏太郎はたっぷり飲んですぐに寝ます。そして面会時間終了の数分前、なんと夏太郎はまた母乳を要求するクチパクパクの動きをしたのです。せっかくの授乳の機会ですのでもちろんあげました。後で看護婦さんに注意されちゃったけどね。

そんな感じで夏太郎の食欲も問題なし。RUO の搾乳も一回で 60cc から 80cc も出るようになり、それが一日で6回。夏太郎がどれだけ飲んでもおつりがくる量です。さらに面会時間にはたっぷりの直接授乳です。やっぱり搾乳機より直接クチで吸われる方が母乳の出がいいそうです。
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出す方も、飲む方も問題ないないのですが、一つ困った事がありました。RUO の移動です。

妊婦は出産後絶対安静が必要だとまわりから散々言われていましたが、夏太郎に会いたい気持ちには逆らえません。それに直接母乳を与えることによるたくさんのメリットもあります。

それで、助産院に入院している時は飯田橋から、木曜日に退院して自宅に帰ってきてからは上野から、毎日タクシーで病院へ通っていたのですが、ほんの20分ほど座っているだけで具合が悪くなっちゃう。さらに、病院に着いてからはイスに座っての授乳や、広い院内の移動など色々大変なことも。そこで考えついたのは『タクシーの中でごろ寝作戦』。あえて説明すると、これはタクシーの後部座席にゴロンと横になっちゃう作戦です。これはなかなか効果的で RUO の負担も大分減ったようです。

そして、夏太郎は検査の結果、感染症だったけど抗生物質の投与により悪い菌は全滅という感じになり、生まれてから一週間後の8月11日土曜日にやっと退院できました。

一週間の夏太郎入院生活、5日間の RUO 入院生活、三日間のオレ裁判生活が終わりました。思えば8月3日に家を出る時には夏太郎は RUO のお腹の中だったワケです。オレと RUO の二人で出掛けた8月3日から一週間、少し時間はかかったけど、やっと家に3人揃いました。

そんなこんなで今は毎日三人で平和に暮らしています。
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by SAKITAmasao | 2007-08-14 17:26 | 夏太郎
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